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【有声日语文学作品】29.銀河鉄道の夜⒂ (宮沢賢治)

 作者:aromabi 来源:沪江节目 


作家であり、詩人であり、教育者でもあった宮沢賢治。明治、大正、昭和の激動の時代を生きた
彼は多くの作品を残し、38歳の若さでこの世を去りました。このサイトでは、初稿が書かれてから
80年近く経った今もいまだに多くの人に愛され、読み続けてられている童話「銀河鉄道の夜」に
スポットを当て、賢治の内面を探りながら読み解いていきます。どうぞお楽しみ下さい。 
 

九、ジョバンニの切符(きっぷ)

「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」

窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟(むね)ばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼(め)もさめるような、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパース)の大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸(とつ)レンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環(わ)とができました。それがまただんだん横へ外(そ)れて、前のレンズの形を逆に繰(く)り返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡(ねむ)っているように、しずかによこたわったのです。

「あれは、水の速さをはかる器械です。水も……。」鳥捕(とりと)りが云いかけたとき、

「切符を拝見いたします。」三人の席の横に、赤い帽子(ぼうし)をかぶったせいの高い車掌(しゃしょう)が、いつかまっすぐに立っていて云いました。鳥捕りは、だまってかくしから、小さな紙きれを出しました。車掌はちょっと見て、すぐ眼をそらして、(あなた方のは?)というように、指をうごかしながら、手をジョバンニたちの方へ出しました。

「さあ、」ジョバンニは困って、もじもじしていましたら、カムパネルラは、わけもないという風で、小さな鼠(ねずみ)いろの切符を出しました。ジョバンニは、すっかりあわててしまって、もしか上着のポケットにでも、入っていたかとおもいながら、手を入れて見ましたら、何か大きな畳(たた)んだ紙きれにあたりました。こんなもの入っていたろうかと思って、急いで出してみましたら、それは四つに折ったはがきぐらいの大きさの緑いろの紙でした。車掌が手を出しているもんですから何でも構わない、やっちまえと思って渡しましたら、車掌はまっすぐに立ち直って叮寧(ていねい)にそれを開いて見ていました。そして読みながら上着のぼたんやなんかしきりに直したりしていましたし燈台看守も下からそれを熱心にのぞいていましたから、ジョバンニはたしかにあれは証明書か何かだったと考えて少し胸が熱くなるような気がしました。

「これは三次空間の方からお持ちになったのですか。」車掌がたずねました。

「何だかわかりません。」もう大丈夫(だいじょうぶ)だと安心しながらジョバンニはそっちを見あげてくつくつ笑いました。

「よろしゅうございます。南十字(サウザンクロス)へ着きますのは、次の第三時ころになります。」車掌は紙をジョバンニに渡して向うへ行きました。

カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草(からくさ)のような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込(こ)まれてしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想(げんそう)第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈(はず)でさあ、あなた方大したもんですね。」

「何だかわかりません。」ジョバンニが赤くなって答えながらそれを又(また)畳んでかくしに入れました。そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。

「もうじき鷲(わし)の停車場だよ。」カムパネルラが向う岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と地図とを見較(みくら)べて云いました。

ジョバンニはなんだかわけもわからずににわかにとなりの鳥捕りが気の毒でたまらなくなりました。鷺(さぎ)をつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、そんなことを一一考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人のほんとうの幸(さいわい)になるなら自分があの光る天の川の河原(かわら)に立って百年つづけて立って鳥をとってやってもいいというような気がして、どうしてももう黙(だま)っていられなくなりました。ほんとうにあなたのほしいものは一体何ですか、と訊(き)こうとして、それではあんまり出し抜(ぬ)けだから、どうしようかと考えて振(ふ)り返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りが居ませんでした。網棚(あみだな)の上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕る支度(したく)をしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかも尖(とが)った帽子も見えませんでした。

「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラもぼんやりそう云っていました。

「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕(ぼく)はどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」

「ああ、僕もそう思っているよ。」

「僕はあの人が邪魔(じゃま)なような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」

ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。

第九章焦班尼的车票

“这一带是天鹅区的尽头。那就是著名的阿尔卑列监测站。”

窗外那像烟花一样光辉灿烂的银河正中央,矗立着四五幢黑压压的大房子。其中一幢平顶屋上有两只透明的蓝宝石和黄玉般的大圆球,鲜艳夺目,环绕着缓缓移动。黄色的渐渐转向对面,而蓝色的小一点儿的却来到这边。不久两端重合在一起,形成翠绿色的双面凸透镜。又过了一会儿,正中间渐渐膨胀,最终,蓝色的完完全全来到了黄玉球的正面,因此出现了一个绿心与黄色的明亮光环。稍顷又向侧面脱离,重新出现了一个与前面相反的凹透镜形状来。最后终于迅速离开,蓝宝石向对面旋转,黄色的朝这边行进。之后又恰好形成最初的情景,被银河那无形无声的流水所融合。漆黑的气象站,果真如同一位熟睡的老人,静静地横卧在那里。

“那是测量水速的器械。也可测水……”捕鸟人搭话。

“请各位出示车票。”不知什么时候,三人座位的旁边,站着一位头戴红帽子的高个子乘务员。捕鸟人默默地从衣袋里掏出一张小纸片,列车员稍微瞥了一眼,立刻移开视线,询问似地把手伸向焦班尼他们一方。

“啊,糟了!”焦班尼窘困了。正当他扭扭捏捏不知如何是好时,柯贝内拉却大模大样地拿出一张灰色的小车票。焦班尼手忙脚乱地试探着摸了摸上衣口袋。他自慰地想:说不定揣在里面呢。他的手一下子触摸到一大叠纸片,心里便琢磨起来,是什么时候放入了这玩艺儿呢。急忙掏出一看,原来是一张折成四块像明信片那么大的绿纸片。列车员伸手在等着呢,管他三七二十一,先递给他再说。他这样想着,便递了过去。列车员立正站直,恭恭敬敬地打开查看,一边看一边不停地摆弄上衣的纽扣。与此同时,灯塔看守也从下往上关注地探视。焦班尼想那应该是一种什么证明,顿觉心头一阵激动。

“您这是从三次空间世界带来的吧?”列车员问。

“我也不知道。”焦班尼以为没问题,抬头笑道。

“可以了。南十字星车站就是在下一个三次元空间。”列车员将纸片还给焦班尼,又转向别处去了。

柯贝内拉迫不及待地匆匆翻看那张纸片。焦班尼也想快点好好看看。然而,那上面只是印满黑色蔓草图案的花纹和十几个奇形怪状的字。在默默注视的时间里,竟产生一种被其吞没的感觉。

捕鸟人不禁从旁惊叹;“哎呀,这可是件宝贝!只要有了它,就可以上真正的天堂啦!何止天堂,这是一张天南地北畅通无阻的通行证呀!怪不得,在这不完全的幻想四次元银河铁道上,可以自由往来、东游西逛呢。原来你们俩并非一般人物。”

“我简直搞不清是怎么回事。”焦班尼红着脸答道。他又把它叠好放回衣袋里去了。然后难为情地与柯贝内拉又装作凝视窗外的景色。他隐隐约约地感到那个捕鸟人在不时地望着这边,好像还在一个劲儿赞叹。

“老雕车站就要到了。”柯贝内拉一边望着对岸三个排列整齐的银白色小三角标,一边对照地图说。

焦班尼不禁莫明其妙地可怜起坐在旁边的捕鸟人。他甚至心想:只要这人能真正幸福,自己情愿做一只百年仁立在那万丈光芒的银河河滩上的小鸟,任其捕捉。总而言之,他无论如何都无法对他弃之不理。他想询问捕鸟人真正需要的东西究竟是什么,可又一想那样未免太冒失。正当他不知所措地回头张望时,坐在旁边座位上的捕鸟人已不见了。货架上的白布行李也不见了。他想会不会又在车窗外叉着双腿仰望天空,做准备捕捉白鹭的姿势呢?便连忙朝外看去。然而外面是一片美丽的沙金和银白色的芒草波浪,捕鸟人那宽大的脊背和尖顶帽却无影无踪。

“那个人到哪儿去了?”柯贝内拉也茫然地说。

“去哪儿了呢?我们究竟在哪儿才能再见到他呢?我还没来得及跟那人说上几句话呢?!”

“我也是这么想的。”

“开始我还有些觉得那人碍事,这会儿想起来心里很难受。”

焦班尼还是有生以来第一次产生这种奇特的感情,以前从来没有过。

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  [日语编辑:野猪爱上葱头   2010年01月18日]
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