『听写』続 ふしぎ工房症候群 EPISODE.3 「いのちの期限」
オリジナル朗読CDシリーズ
続 ふしぎ工房症候群 EPISODE.3 「いのちの期限」語り:小野大輔
聞き取り:Jpdrama
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01
日常で起こる些細で不思議な出来事
それが人の思考と行動に影響を与えていく過程と結末を
知りたいとは思いませんか
この物語はあなた自身の好奇心と
願望に基づいて構成されています
ともすれば
見落としてしまいがちないつもの風景の中に
あなたが不思議工房を見つけることができるように
お手伝いしましょう
02
教会の鐘の音(ね)が高らかに鳴り響く
家族が 親戚が そして沢山の友人たちが祝福してくれている
僕の隣には純白のドレスを着た美しい妻が居る
そっと目をやると
妻も僕を見詰めてあふれんばかりの笑みを返してきた
そう 僕たちはたっだいま
ここで結婚式を挙げた
目に止まる物すべてがバラ色に見える
僕はこの上無い幸福感を味わっていた
人生最高の喜びの日だ
それは未来に向かって永遠に続くものと
この時は 心の底から信じて疑わなかった
幸せの絶頂
そこから転落する時期が
目の前に迫っているとも知らずに
大学を卒業して社会人になってから三年余り
仕事に慣れたとは言え
まだ新米だ
良き上司と先輩に囲まれ
時には失敗もするが
同僚も含め 皆が僕を支えてくれた
僕は心底 この職場を選んだことに満足し
そして 仕事に励んだ
そんな僕を両親も一生懸命応援してくれている
決して裕福な家庭とは言えなかったが
本当に大事に育ててもらった
大学卒業まで面倒を見てもらい
両親には 心から感謝している
早く一人前になって
この恩を返したいと思っている
彼女とは大学時代に知り合った
音楽好きの僕が所属する軽音楽部の一つ年下の後輩
付き合い始めてから六年になる
いつもそばに居て僕を励ましてくれる最愛の女性だ
まだ経済力の不十分の僕に
結婚はまだ早いという意見も有ったが
僕には家庭を持つことで
一層頑張りたいという気持ちが有った
また 彼女も幼い頃に事故で両親を亡くしていることから
家庭に大きな希望を抱いていた
僕たちの熱意を伝わり
父と母も快く納得してくれた
そして 結婚
僕たちはまさに
人生の新たなスタートラインに立ったはずだった
03
新婚旅行から戻り
職場に復帰して一月ほど経った頃
僕は突然倒れた
病院に運び込まれ
意識は取り戻したが
一体自分に何が起きたのか想像も付かない僕に
医師は極めて冷静に言った
申し上げにくい事ですが
骨肉腫
延命治療を施しても 余命...半年
そっそんな...
言葉を失った
目の前は真っ白になって
何も考えられなくなった
隣で妻がわーっと泣き伏せた
手術すれば助かるんでしょ!と詰め寄る妻に
医師は 最善は尽くしますが と言って黙った
二ヶ月前に結婚式を挙げたばかりだった
幸せな生活が始まったばかりだった
これからは仕事もより頑張って
充実した毎日を送るはずだった
希望に満ちた未来に向かって
歩んでいくはずだった
それなのに
なぜ どうして 僕が...
放心状態となった頭の中を
なぜ どうして の言葉だけが駆け巡る
正直言って それまでは他人事だった
同情こそすれ
まさか自分の身に降りかかってくるとは
思いも寄らなかった
それだけに僕はなすすべも無く
ただ呆然とするしか無かった
はっきりしているのは
後半年という命の期限を宣告された事だった
正式な病名は 原発性悪性骨腫瘍
骨や筋肉 脂肪などの軟部組織に出来る癌の一種で
国内ではまだ症例が少ないが
十代二十代の若い年齢層で発症するケースが多く
しかも進行が早い
症状は痛みが無く
有っても頻度が少ないことから
発見が遅れる場合が多いという
僕の場合は 膝関節付近から大腿部にかけ発生していて
既に肺にまで転移していた
思い起こせば 時々痛みは有ったが
スポーツをやっていたせいも有って
筋肉痛ぐらいにしか思っていなかった
それが こんな事になろうとは
続 ふしぎ工房症候群 EPISODE.3 「いのちの期限」語り:小野大輔
聞き取り:Jpdrama
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01
日常で起こる些細で不思議な出来事
それが人の思考と行動に影響を与えていく過程と結末を
知りたいとは思いませんか
この物語はあなた自身の好奇心と
願望に基づいて構成されています
ともすれば
見落としてしまいがちないつもの風景の中に
あなたが不思議工房を見つけることができるように
お手伝いしましょう
02
教会の鐘の音(ね)が高らかに鳴り響く
家族が 親戚が そして沢山の友人たちが祝福してくれている
僕の隣には純白のドレスを着た美しい妻が居る
そっと目をやると
妻も僕を見詰めてあふれんばかりの笑みを返してきた
そう 僕たちはたっだいま
ここで結婚式を挙げた
目に止まる物すべてがバラ色に見える
僕はこの上無い幸福感を味わっていた
人生最高の喜びの日だ
それは未来に向かって永遠に続くものと
この時は 心の底から信じて疑わなかった
幸せの絶頂
そこから転落する時期が
目の前に迫っているとも知らずに
大学を卒業して社会人になってから三年余り
仕事に慣れたとは言え
まだ新米だ
良き上司と先輩に囲まれ
時には失敗もするが
同僚も含め 皆が僕を支えてくれた
僕は心底 この職場を選んだことに満足し
そして 仕事に励んだ
そんな僕を両親も一生懸命応援してくれている
決して裕福な家庭とは言えなかったが
本当に大事に育ててもらった
大学卒業まで面倒を見てもらい
両親には 心から感謝している
早く一人前になって
この恩を返したいと思っている
彼女とは大学時代に知り合った
音楽好きの僕が所属する軽音楽部の一つ年下の後輩
付き合い始めてから六年になる
いつもそばに居て僕を励ましてくれる最愛の女性だ
まだ経済力の不十分の僕に
結婚はまだ早いという意見も有ったが
僕には家庭を持つことで
一層頑張りたいという気持ちが有った
また 彼女も幼い頃に事故で両親を亡くしていることから
家庭に大きな希望を抱いていた
僕たちの熱意を伝わり
父と母も快く納得してくれた
そして 結婚
僕たちはまさに
人生の新たなスタートラインに立ったはずだった
03
新婚旅行から戻り
職場に復帰して一月ほど経った頃
僕は突然倒れた
病院に運び込まれ
意識は取り戻したが
一体自分に何が起きたのか想像も付かない僕に
医師は極めて冷静に言った
申し上げにくい事ですが
骨肉腫
延命治療を施しても 余命...半年
そっそんな...
言葉を失った
目の前は真っ白になって
何も考えられなくなった
隣で妻がわーっと泣き伏せた
手術すれば助かるんでしょ!と詰め寄る妻に
医師は 最善は尽くしますが と言って黙った
二ヶ月前に結婚式を挙げたばかりだった
幸せな生活が始まったばかりだった
これからは仕事もより頑張って
充実した毎日を送るはずだった
希望に満ちた未来に向かって
歩んでいくはずだった
それなのに
なぜ どうして 僕が...
放心状態となった頭の中を
なぜ どうして の言葉だけが駆け巡る
正直言って それまでは他人事だった
同情こそすれ
まさか自分の身に降りかかってくるとは
思いも寄らなかった
それだけに僕はなすすべも無く
ただ呆然とするしか無かった
はっきりしているのは
後半年という命の期限を宣告された事だった
正式な病名は 原発性悪性骨腫瘍
骨や筋肉 脂肪などの軟部組織に出来る癌の一種で
国内ではまだ症例が少ないが
十代二十代の若い年齢層で発症するケースが多く
しかも進行が早い
症状は痛みが無く
有っても頻度が少ないことから
発見が遅れる場合が多いという
僕の場合は 膝関節付近から大腿部にかけ発生していて
既に肺にまで転移していた
思い起こせば 時々痛みは有ったが
スポーツをやっていたせいも有って
筋肉痛ぐらいにしか思っていなかった
それが こんな事になろうとは
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(责任编辑:xinran)
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